
ストーリーで学ぶ管理会計入門: 落ちこぼれ社員たちの奮闘記
金子智朗
秀和システム / 2014-10
この本について
数字を眺めているだけなのに、なぜか判断に自信が持てない時ってありませんか。売上は伸びているのに赤字が続くとか、価格を下げていいのか悪いのか分からないとか。自分も「決算書を見れば全部分かるはず」とどこかで思い込んでいて、その違和感をずっと放置していました。 この本が刺さったのは、「決算書の利益は意思決定には向いていない」という当たり前のようで見落としていた指摘を、物語の中で体感できるところです。変動費と固定費を分けるだけで、値下げや外注の判断がこんなにクリアになるのかと驚きましたし、埋没費用や配賦の考え方も、職場でのモヤモヤをそのまま言語化してくれるような説明でした。特に「貢献利益」という視点は、売るか売らないか迷った時の判断を具体的に支えてくれる実感があります。 ストーリー仕立てなので難しい話も肩の力を抜いて読めますが、内容はかなり実務的です。エクセルの INTERCEPT や SLOPE の話まで出てきて、「あ、これ明日から使えるやつだ」と思える場面が多いのもありがたいところでした。 数字を扱う仕事をしているのに、判断の根拠にいつも不安が残る人には特に刺さると思います。自分の中の“ちゃんと分かっていない部分”が一つずつほどけていく、そんな読み心地の一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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