
沖縄から貧困がなくならない本当の理由 (光文社新書)
樋口 耕太郎
光文社 / 202006
この本について
仕事でも家庭でも、「根本原因が見えないまま動き続けてしまう」ことってありませんか。現場が疲れているのに仕組みは変わらないとか、人の問題だと思っていたら実は構造が原因だったとか。僕自身、対症療法ばかり積み上げてしまい、気づいたらモグラ叩きみたいになっていることがよくあります。 この本が刺さったのは、貧困という大きなテーマを扱いながら、「合理性がどこに潜んでいるか」という視点を通して、仕事や人間関係の行き詰まりまで説明してくれるところでした。たとえば、なぜ現場の声が届かないのか。なぜ組織が変わらないのか。なぜ人が自分を信じられなくなるのか。著者はそれを、制度や文化、そして自尊心の働きまで掘り下げながら描き出します。特に「人の関心に関心を向ける」という一見シンプルな姿勢が、組織の空気や働く人の自信をどう変えるかの話は、読みながら何度も手が止まりました。 経済の話と個人の話がちゃんと地続きになっているので、自分の仕事に戻ったときに「どこが本当に詰まっているのか」を考え直すきっかけが生まれます。守られた環境が創造性を奪う、といった指摘も、組織にいる人なら心当たりがあるはずです。 特に、目の前の人をちゃんと理解したいのに、どう向き合えばいいか迷っている人に刺さると思います。
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