
MARVEL 倒産から逆転No.1となった映画会社の知られざる秘密
チャーリー・ウェッツェル、ステファニー・ウェッツェル、上杉 隼人
すばる舎 / 2020-09-26
この本について
仕事でも創作でも、チームで何かを作ろうとすると、役割分担や方向性の決め方でつまずくことが多いですよね。自分の考えを押しつけたくないけど、人任せにもしたくない。そのバランスがうまく取れなくて、モヤっとしたまま進めてしまうこと、僕も何度もありました。 この本の面白いところは、マーベルという巨大スタジオの“成功物語”というより、作品が形になるまでの泥臭いプロセスが淡々と描かれていることです。スタン・リーが思いついたアイデアを紙に落とし、アーティストが動きを描き、別のスタッフがセリフを入れ、最後に色をつける。そんな地味な流れ作業すら、関わる人が本気でキャラクターを愛していたから回るんだと伝わってきます。読んでいると、派手さより「共同作業のリアル」に気づかされる瞬間が多いです。 もうひとつ刺さるのは、ケヴィン・ファイギたちの“ジャンルを混ぜる”という発想。スーパーヒーロー映画だからこうだ、という固定観念から離れて、政治スリラーやコメディの要素を混ぜることで作品の幅を広げていく。その姿勢は、自分の仕事にも「もっと自由に考えていいんだ」と背中を押してくれます。素材を勝手にいじるんじゃなく、どうすれば活きるかを丁寧に判断する姿勢も、現実的で好感が持てました。 既存の枠に縛られて動きが固まりがちな人に、とても静かに効く本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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