
LIFESPAN(ライフスパン): 老いなき世界
デビッド・A・シンクレア, マシュー・D・ラプラント, and 梶山 あゆみ
Simon and Schuster / 2019-09-10
この本について
年齢のことで悩むときって、「結局、人間ってどうして老いるんだろう…」みたいな根っこの疑問がひょっこり顔を出しますよね。健康法を試しても効果がよく分からなかったり、そもそも何を信じたらいいのか迷うことも多いと思います。僕も同じで、老化は“仕方ない前提”として受け入れるしかないのかなとずっと思っていました。 この本は、その前提を一回フラットにしてくれます。例えば、僕たちが老いる原因を「サバイバル回路」という進化の名残として説明してくれる部分は、科学的なのに妙に腑に落ちました。さらに、ホルミシスの話や断食・運動のような“ちょっとしたストレス”が長寿につながる仕組みも、生活レベルまで落とし込める形で語られていて、無理なく行動を変えられそうな感覚がありました。そしてもう一つ大きかったのは、老化そのものを“治療可能な現象”として扱う研究が実際に動いているという視点。未来の雲をつかむような話ではなく、臨床の限界や現時点のリスクまで含めて語られるので、変な夢物語にならないのがいいところです。 老化を前向きに考え直したいけれど、ポジショントークや極端な主張には疲れた…という人には特にしっくり来ると思います。科学的な話が多いのに、人間の生活レベルまで視点を戻してくれる本です。
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