
ステイ・スモール 会社は「小さい」ほどうまくいく
ポール・ジャルヴィス、山田文
ポプラ社 / 2020-09-09
この本について
仕事をしていると、「もっと伸ばさなきゃ」「規模を広げないと置いていかれる」という焦りが、意識していなくてもどこかにまとわりつきます。でも実際は、フォロワー数が増えても売上につながらなかったり、忙しくなっただけで肝心の顧客との関係が薄まったりして、何が正解なのかわからなくなることが多いと思います。僕もずっとその違和感を抱えていました。 『ステイ・スモール』がおもしろいのは、「小さくとどめる」という発想が思考停止ではなく、むしろクリアに物事を選べるようになる点です。たとえば、知らない人に届けるより、すでに関係がある相手に誠実に価値を返すほうが結果が出やすいこと。派手な施策よりも、顧客の体験の質を上げたほうが自然と次の注文につながること。そして、アイデアより実行、規模より信頼、といったあたりまえに見える基準をちゃんと日々の判断に落とせるようになるところが、この本の効能だと感じました。 特に、仕事の規模と自分の自由度が反比例する感覚を覚えたことがある人には、かなり現実的に刺さると思います。「より大きく」ではなく「よりよく」の基準でやっていきたい人にとって、無理なく続けられる働き方のヒントが詰まっています。
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