
デジタルテクノロジーと国際政治の力学 (NewsPicksパブリッシング)
塩野誠
ニューズピックス / 2020-10-07
この本について
最近、ニュースを見てもSNSを開いても「何が本当なのか」「自分はどこまで影響を受けているのか」よく分からなくなる瞬間が増えました。サイバー攻撃とか情報戦とか言われても、自分の生活とどうつながっているのかは見えづらいまま。でも放っておくと、気づかないうちに判断が揺らいでいたり、仕事で扱う情報の精度にも影響が出る。そんなモヤモヤを抱えている人は多いと思います。 この本は、軍事や外交のプロ向けではなく、日常の延長線上で国際政治とテクノロジーの関係を理解したい人が読むと腑に落ちるところが多いです。たとえば、民主主義国家がディスインフォメーションに弱い理由が単なる「フェイクニュースが広がるから」ではなく、構造的に国民へのアクセスが開かれているからだと分かると、情報との付き合い方が少し変わります。また、サイバー攻撃の非対称性やアトリビューションの難しさを知ると、目に見えないリスクへの感度が上がり、職場でのセキュリティ判断にも実感が出てきます。さらに、DARPAやVCの話は、技術覇権がどのように作られるのかを歴史の流れで描いていて、自分の業界の将来を考えるときの補助線にもなります。 表面的な危機感ではなく、国際政治とテクノロジーの関係を地に足つけて理解したい人に刺さる一冊です。
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