
ビジネスマンのための新教養 UXライティング
髙橋 慈子、冨永 敦子
翔泳社 / 2020-11-30
この本について
文章を書くとき、「正しい説明はできているはずなのに、なぜか伝わらない」「ユーザーが途中で離脱してしまう」みたいなモヤモヤってありますよね。僕も仕事で文章を書くたびに、機能の説明はできているのに、相手の行動につながらないことがよくあって、ずっと原因がつかめずにいました。 この本を読んで腑に落ちたのは、これまでの“正しく説明する”文章と、“ユーザーの体験に寄り添う”文章は、そもそも目的が違うということでした。「新規会員登録はこちら」と書くか「今すぐ始める」と書くか。その小さな差が、ユーザーにとっての“主体”をどちらに置くかを変えてしまう。言われてみれば当たり前なのに、自分の文章を見返すと提供者側の視点に寄っていたことに気づかされました。 さらに刺さったのは、体験のプロセスを丁寧に洗い出す地味な作業の重要さです。ユーザーがどの段階で何をしているのか、どんなタッチポイントがあるのかを書いてみると、自分が勝手に想定していた「理想的な動き」と実際の行動のズレが浮き彫りになる。そこから、短いマイクロコピーをどんな粒度で置くべきかが自然と見えてくる感覚がありました。これは文章術というより、観察眼のトレーニングに近いかもしれません。 自分の文章が“説明”で止まってしまっている気がする人、あるいはユーザー視点と言われてもどこから手を付けていいかわからない人に静かに効く本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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