
Learned from Life History 38億年の生命史に学ぶ生存戦略
稲垣 栄洋
PHP研究所 / 2020-08
この本について
「自分に強みなんてあるのか」とか、「今の仕事って誰でもできるんじゃないか」とか、ふとした拍子に不安になることがあります。周りを見れば、飛べる鳥みたいに軽やかに成果を出す人ばかりに見えて、ダチョウみたいに地上を走るしかない自分にモヤッとする。そんなときに、この本がちょっと違う角度から肩の力を抜いてくれました。 生き物の世界では、派手さより“違い”が命綱になります。ダンゴムシのように地味でも、存在している以上はその種なりの強みが必ずある。ゾウリムシとミドリゾウリムシが、同じ水槽でも「上でナンバー1」「下でナンバー1」と棲み分けて生き延びているように、人間の仕事も“どこで戦うか”を変えるだけで見える景色が変わる。イワナとヤマメのように、似たポジションでも温度帯の違いが優位性になる。こういう具体例のおかげで、自分の仕事のどの部分を残して、どこを変えればいいのかを落ち着いて考えられました。 特別な個性がなくていい、という視点も救われます。目が二つ、指が十本という「変えなくていいところ」が人間にはちゃんとあるように、私たちの仕事にも“コア”があっていいはずで、それを無理にいじろうとすると逆に弱くなる。本書は、そんな当たり前の感覚を、生物の話を通して自然に思い出させてくれます。 今の仕事の立ち位置に違和感がある人、生きる“場所”を見失いがちな人に特に刺さる一冊だと思います。
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ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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