
偶然が創作を支配する: コントロール不可能なものを巡る思考 創作哲学シリーズ
兎野 卵
この本について
「頑張っているのに、自分だけ前に進めていない気がする」「あの人みたいにうまくやれたら…」みたいな感覚って、創作でも仕事でもしょっちゅう顔を出しますよね。比べても仕方ないと分かっていても、つい鳥のように飛べない魚の気分になってしまう。そんなとき、この本がくれる視点はけっこう効きました。 まず、自分の特性を無視したまま他人の土俵で戦っていると、そりゃ苦しいよな…と腑に落ちます。魚なのに空を見上げて落ち込んでいたら、そもそも本来の強みを使う場すら作れない。じゃあ水中でどう動けるか、そのためにどう工夫できるか、という具体的な方向に意識が向くのが大きいんです。 もう一つは、偶然を「邪魔」と感じてしまうクセに気づけること。予想外の出来事が起きるたびに「計画通りにいかない」と落ち込むより、むしろ創作や仕事の流れを変える材料として扱う方がラクになる。この発想転換は、私自身かなり助けられました。偶然に振り回されるんじゃなくて、偶然を素材として拾いにいく感じです。 他人と比べて疲れてしまう人や、「自分のやり方はこれでいいのか」と迷いがちな人には特に刺さると思います。大げさに人生が変わるタイプの本ではないですが、自分の足場のつくり方が少しだけ軽くなる、そんな一冊です。
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