
地球星人(新潮文庫)
村田沙耶香
新潮社 / 2021-03-27
この本について
仕事でも生活でも、「自分で選んでいるつもりなのに、実は外側に喋らされてるだけなんじゃないか」という感覚が抜けないときがあります。周りの“正しさ”に合わせていくうちに、気付けば自分の考えがどこから来たものなのか分からなくなる。頭では分かっていても、その窮屈さから抜けるきっかけってなかなか掴めません。 『地球星人』は、その違和感を真正面からえぐり出してきます。作中の極端な描写に引っ張られつつも、「世界に喋らされる言葉」「道具として扱われる感覚」「捨てられないために従い続ける反復」など、読者が保存している箇所に共通しているのは“自分の輪郭が外側に奪われていく怖さ”です。物語は決して優しくはないのに、なぜか読んでいる側の内側を静かに整えてくれる瞬間がある。自分の意思と社会の境界を、いったんゼロから見つめ直す入り口になると思います。 特に効いたのは、当たり前の構造を「巣」や「工場」として見直す視点や、見たくないものをあえて見るという姿勢が描かれているところ。現実の行動がすぐ変わるわけではなくても、自分がどこまで“地球星人としての規格”に乗っかっていたのかを静かに点検したくなります。 自分の生き方にどこかで「このまま乗り続けていいんだっけ」と感じている人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要








