
考えることこそ教養である
竹中平蔵
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2021-03-01
この本について
仕事でも人間関係でも、「なんで自分はこんなに考えが深まらないんだろう」と感じる瞬間ってありますよね。情報は集めているはずなのに、判断の軸がブレたり、他人の意見に振り回されたり。僕自身、同じところをぐるぐる回っているような感覚に何度も陥ってきました。 『考えることこそ教養である』が面白いのは、その袋小路から抜けるひとつの姿勢を示してくれるところです。例えば、目の前の課題から一度離れて“源流”までさかのぼる感覚。川の分岐を逆走するように、「そもそも何なのか」を問い直すと、表面的な悩みが別の姿に見えてくる。そして、自分と意見が合わない相手からでも何か一つ持ち帰る姿勢。共感できなくても、「比喩が上手い」「構造の捉え方だけは参考になる」など、小さな収穫を拾えるようになると、他者との距離感が変わってきます。さらに、アウェイの環境に身を置くことで、いつもの思考の癖がほぐれる感覚もこの本は丁寧に扱っています。 どれも派手なメソッドではなく、地味だけれど日常の判断を確実に変えてくれる視点です。僕も、机では煮詰まるだけだった問題が、移動中にふとつながったり、普段読まない分野の文章に救われたりしました。 自分の思考の幅を少しずつ鍛えたい人、特に「同じ景色に飽きてきた」と感じている人にはしっくりくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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