
資源の世界地図 (日経文庫)
飛田 雅則
この本について
資源のニュースって毎日流れてくるのに、結局「どこが自分の生活や仕事に関係あるのか」がよく分からないまま流してしまうことが多いですよね。原油が動くと景気がどう変わるのか、中国依存が騒がれる背景には何があるのか、なんとなく不安はあるのに、自分でつなげて理解するのはなかなか骨が折れます。僕も同じでした。 この本が助かったのは、世界で起きている資源をめぐる動きが“点”ではなく“線”でつながって見えてくるところです。たとえば、WTIのマイナス価格という異常事態の裏で、先物取引の仕組みとコロナ禍の需要蒸発がどう絡んでいたのかが腹落ちしますし、EVが普及するほどコバルトを産出するコンゴ民主共和国の影響力が強まる理由も、数字と現場の状況を交えて具体的に描かれています。さらに、一帯一路とデジタル・シルクロードが資源戦略と地続きになっている点など、国際政治を読むうえでの“視点の足場”が増えていく感覚があります。 大げさに未来を断言するタイプの本ではなく、「どうして世界がこう動くのか」を噛み砕いて理解したい人にちょうどよい距離感です。仕事でエネルギーやテックに関わる人はもちろん、ニュースの裏側を自分の頭で整理したい人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
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