
バレット博士の脳科学教室 7 1/2章
リサ・フェルドマン・バレット、高橋洋
この本について
最近、過去の癖に引っ張られて同じ反応をしてしまうとか、自分の判断ってどこまで自分の意思なんだろう…みたいなモヤモヤを抱えることが多いんですが、この本を読んで少しだけ視界がひらけました。脳は「今の自分」をそのまま写している装置じゃなくて、明日のために予測し続けている生命維持システムなんだという視点に触れると、日々の選択の見え方が変わります。 たとえば、今日学んだことや経験が、明日の脳の予測そのものを作り直していくという説明は、すごく現実的で安心感がありました。「生まれは育ちを必要とする」という一文も印象的で、単なる性質や才能ではなく、環境や関わりがどれだけ脳の働きに影響しているかが腑に落ちます。また、味の感じ方すら社会的な文脈で変わるという話は、普段あたりまえに感じている「自分らしさ」が思っていたよりずっと可塑的なんだと認めざるをえません。 この本が効くのは、意志力で無理やり自分を変えるのに疲れてしまった人や、「なぜ同じパターンを繰り返すのか」を落ち着いて理解したい人だと思います。脳の仕組みを知ることで、行動を変えるというよりも、“見え方自体を少し調整できる”ようになる。そんな位置づけの本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの48%が集中しています。
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