
強迫症を治す 不安とこだわりからの解放 (幻冬舎新書)
亀井士郎 and 松永寿人
幻冬舎 / 2021-09-29
この本について
強迫症の本を探している人って、「不安が膨らむ瞬間は分かるのに、気付いた時にはもう行動を止められない」とか、「周りに迷惑をかけている自覚はあるのに、どう扱えばいいのか分からない」といったところでつまずきやすいと思います。知識はあるのに、日常ではぜんぜん活かせない感じです。僕自身、この本を読む前はまさにその状態でした。 本書が助けになるのは、強迫症のメカニズムを“精神の内部で何が起きているか”というレベルまで言葉にしてくれるところです。強迫観念と普通の不安の区別がつかなくなる理由や、「行動が増えるほど不安が強くなる」という悪循環の組み立て方がかなり具体的に描かれていて、自分の思考や行動を俯瞰しやすくなります。また、薬だけで改善する人が多い一方で自己判断でやめると再発率が高いことなど、現実的な治療の落としどころもはっきり示されます。加えて、時間や空間に余白を放置しないことの重要性や、認知のメタ認知をどう使うかといった「日常で意識できる工夫」も丁寧で、読みながら自分の生活のどこが危ないのか考えやすいです。 強迫の症状そのものというより、「不安に振り回される思考のクセに心当たりがある人」に特に刺さると思います。専門書ではあるのに、日常の行動がどう変わるのかイメージできるところが、この本のいちばん良いところでした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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