
GAFAMのエンジニア思考
アレックス・カントロウィッツ、小川彩子
かんき出版 / 2021-09-24
この本について
仕事をしていると、「現場の気づきが上に届かない」とか「アイデアを出す前に、まず“空気”を読んでしまう」とか、そんなモヤモヤが積み重なることがあると思います。自分の意見を言う勇気がないわけじゃないのに、仕組みや文化の壁のほうが分厚い。僕自身もそこに何度もつまずいてきました。 この本を読んで面白かったのは、巨大企業のトップたちが“自分のカリスマ性”ではなく、“仕組みのつくり方”で組織を動かしていたという現実でした。誰でも意見を出せる導線をつくるためのフィードバック文化や、100パーセント完成していなくても早めに世に出して学び直す姿勢、そしてマネジャーの権限をあえて小さくしてチームに任せる設計。どれも派手ではないけれど、日々の仕事で詰まりやすいポイントを少しずつ解消してくれる視点ばかりでした。 特に「事実→意見→質問」というフィードバックの構造は、相手を論破するためでなく、新しい視点を渡すための道具として語られていて、明日から自分の会話に試せるリアルさがあります。組織の壁に疲れている人や、静かに仕事をよくしたいと思っている人には、じんわり効く本だと思います。
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