
みんな政治でバカになる
綿野恵太
この本について
政治の話題を見るたびに、「なんでこんなに極端なんだろう」とか、「自分が何を知らないのかすら分からない」というモヤモヤを抱えることがあります。興味がないわけじゃないのに、どう関わればいいのかが見えにくい。気づけば、誰かが作った空気に乗せられているだけだった…そんな感覚を持ったことがある人は多いと思います。 『みんな政治でバカになる』は、そのモヤモヤを「自分のせい」にしないところから始まります。政治が分からなくなるのは、無関心だからではなく、仕組みそのものが無力感を生みやすい構造になっているからだと指摘します。読んでいて特に刺さったのは、政治的な対立が「考え方の違い」ではなく、怒りや不安といった感情を刺激されることで部族化していくプロセスが丁寧に説明されているところです。また、数字や事実だけでは人は動かないという認知の癖まで扱っていて、「なぜ議論がかみ合わないのか」が自分ごととして理解できました。 この本は、政治に詳しくなりたい人よりも、「自分がどんなふうに判断を誤りやすいのか」を知りたい人に向いています。自分のバイアスをいったん認めたうえで、どう扱うかを考えるきっかけになる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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