
OPEN(オープン):「開く」ことができる人・組織・国家だけが生き残る (NewsPicksパブリッシング)
ヨハン・ノルベリ, 山形浩生, and 森本正史
Harvard University Press / 1989
この本について
最近、人と関わるのが面倒だったり、職場の変化にうまく乗れないとき、「閉じて守ったほうが安全なんじゃないか」と思う瞬間があると思います。自分のやり方だけで何とかしたくなるあの感覚、よく分かります。でも同時に、閉じれば閉じるほど視界が狭くなっていく気もして、どこかで息苦しさが残るんですよね。 『OPEN』を読んでみて感じたのは、オープンであることを「ポジティブにがんばる」みたいな話ではなく、人間の歴史や本能レベルの問題として捉え直してくれるところです。人は元々、交換したり真似したりしながら進歩してきた存在で、閉じるとその循環が止まってしまう。そう言われると、日々の小さな迷い──会議で意見を出すのをためらうとか、異なる価値観の人に近づくのを躊躇するとか──も、もう少し違う角度で見れるようになります。 特に刺さったのは、オープン性が「予測不能なことの余地を残す」点です。自由はコントロールできない不安も増やすけれど、その余白からしか新しい道は出てこない。最近、自分の仕事が停滞気味だと感じる人には、この視点の変化がけっこう効くと思います。ただし、勢いで世界を褒めたたえる本ではないので、自分のペースで考えたいタイプの人に向いています。
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