
2030年「東京」未来予想図
市川宏雄、宮沢文彦
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2022-04-22
この本について
仕事でも暮らしでも、東京に身を置く理由をうまく言語化できず、なんとなく「ここにいていいのかな」と思う瞬間ってありますよね。僕も同じで、地価やオフィス需要のニュースを見ても、自分の判断にどうつながるのかまでは腹落ちしないまま過ごしていました。そんな時にこの本を読んで、ようやく点が線になった感覚がありました。 特に効いたのは、東京が世界でどう位置づけられ、企業や個人の価値にどんな影響を与えているのかを数字と構造で示してくれるところです。「立地しているだけで企業価値が上がる」という話は、一見すると大げさですが、地盤リスクから資産価値、オフィスの需要、海外富裕層の流入条件まで細かく見ていくと、単なる希望的観測ではないことがわかってきます。また、スタートアップ環境や国際金融都市としての課題も包み隠さず書かれていて、自分の働き方や投資、キャリアの置きどころを考えるうえで、いい物差しになりました。 東京にいる意味を落ち着いて見直したい人や、「結局この街はどこへ向かうのか」を長期で考えたい人には、かなり刺さると思います。僕自身、読み終えてから、オフィスの選び方や資産の置き方を感覚頼りにせず、もう少し構造的に考えられるようになりました。東京に振り回されている気がしていた人ほど、一度目線を整えるきっかけになる本だと思います。
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