
アート思考ドリル
若宮 和男
実業之日本社 / 2021-04-09
この本について
仕事でも日常でも、「正解がある前提」で考えようとして息がつまることがありませんか。決め手がないまま判断しないといけない場面や、前例がなくて手が止まる瞬間って、思っている以上に多いんですよね。僕もよくそこで固まってしまいます。 この本が面白いのは、そんなモヤモヤを「不良設定問題」という言葉で捉え直してくれるところです。そもそも正解がないから迷っているだけで、自分が悪いわけじゃない。むしろ、曖昧さの中で「たぶんこうかな」と進んでいく感覚こそ、人間らしいし、そこにしか生まれない発想がある。点Aと点Bを結ぶのに、最も長い線でも、美しい線でも、赤い線でもいい──この視点を持つだけで、仕事の選択肢がふっと広がる感じがしました。 読んでいて一番救われたのは、「自分らしさって、他分(他人の価値観)を脱いでいく途中に現れる」という考え方です。完璧な計画や固まった形に向かうのではなく、試行錯誤の中で少しずつ見つかっていく。芸術家が偶然を楽しむように、僕らの仕事ももう少し揺らいだままでいいのかもしれません。 曖昧な状況で迷いがちな人、自分の判断にいつも自信が持てない人には、とても静かに効いてくる本だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
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