
知らないと恥をかく世界の大問題13 現代史の大転換点 (角川新書)
池上 彰
KADOKAWA / 2022-06-10
この本について
世界情勢のニュースを見ていて、「流れは追っているつもりなのに、結局“なぜそうなったのか”がつながらない」と感じることがよくあります。どこかで断片的に理解してしまって、国同士の動きが自分の頭の中で一本の線にならないあのモヤモヤです。僕も同じで、特にウクライナや中国の話題になると、その背景を説明しきれずに黙ってしまう瞬間がありました。 この本は、そんな穴をひとつずつ埋めてくれる感じがします。例えば、ウクライナ情勢だと「ヤヌコーヴィチ政権崩壊→クリミア併合→NATO加盟の世論が傾いていく」という一連の流れが、登場人物の思惑まで含めて整理される。中国についても、鄧小平の“ネコ”の話から習近平の路線転換までが地続きで理解できるので、いまの中国がなぜ経済よりイデオロギーに振れるのかが腹落ちします。さらに、ソ連崩壊後の“超格差社会”の背景まで触れられるので、世界がどこで分岐したのかもつかめます。 過度に深読みさせる本ではなく、「ああ、だから今こうなっているのか」と静かに腑に落ちる説明が続きます。ニュースを追うたびに迷子になりがちな人、あるいは国際情勢を仕事で扱うけれど断片理解から抜け出せない人には特に刺さると思います。僕自身、読む前より“見えている範囲”が一段広がった感覚がありました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの13%が集中しています。
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