
おとなの教養 2 私たちはいま、どこにいるのか? (NHK出版新書)
池上 彰
NHK出版 / 2019-04-10
この本について
ニュースを見ても世界の動きがつかめず、ただ不安だけが残る時ってありますよね。国際情勢とか政治って、自分の生活とどこでつながるのか分からなくて、結局「よく分からないまま気持ちだけモヤモヤする」みたいな。僕も同じで、その感覚をどうにかしたくて手に取ったのがこの本でした。 池上彰さんの説明は、単なる時事解説ではなく、背景の「なぜそこに至ったのか」をひとつずつほどいてくれるところが助かります。例えば、民族は固定された存在ではなく状況で変わる、という視点を知るだけで、世界の対立を“性格の問題”みたいに単純化しなくなる。アメリカのスイング・ステートの仕組みや、ポピュリズムがなぜ生まれるのかを理解すると、選挙で起きる現象が“誰かの感情の暴走”ではなく、制度と歴史の必然として見えてくる。そして、中東や中国の動きを地理や宗教、歴史から読み解くくだりは、いまのニュースが急に立体的に見えてきました。 この本は、「世界情勢に興味はあるけど、断片的な知識がつながらない」という人に特に刺さると思います。大げさに世界を語る本ではなく、足元の理解を丁寧に積み重ねてくれる一冊でした。ニュースを見るたびに感じていた“置いていかれてる感”が、少しだけ減った気がします。
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