知らないと恥をかく世界の大問題8 自国ファーストの行き着く先 (角川新書)

知らないと恥をかく世界の大問題8 自国ファーストの行き着く先 (角川新書)

池上 彰

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star総合評価 67/100
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この本について

日々ニュースを追っていても、「結局この国の動きは世界のどこにつながっているのか」が分からず、もやっとしたまま流してしまうことが多いですよね。国内の議論も、経済も、国際情勢もバラバラに見えて、全体像がつかみにくい。自分もずっとそこに悩んでいました。 池上彰さんの『知らないと恥をかく世界の大問題8』は、そのバラバラに見える点を、ゆっくり線につなげてくれる本でした。たとえば、アメリカでなぜ“自国ファースト”が受け入れられるのかという背景には、格差の拡大や移民の人口構造など、感情と事実が絡み合う複雑な事情があること。イラクやアフガニスタンの混乱も、「部族社会」という日本では見えにくい前提を知るだけで、ニュースの理解が一段深くなる。さらに、日本でも教育費の少なさや子どもの貧困の話が、世界の流れと地続きにあると気づかされます。 この本が効くのは、“正解を教えてくれるから”ではなく、世界の動きを現実的なスケールで捉え直す視点をくれるからだと思います。GDP至上主義でいいのかとか、法よりも世論が優先されてしまう現実とか、自分たちが立っている場所をもう一度見渡すための手がかりが増える感覚に近いです。議論とは相手を論破するためではなく、違いを認め合う場だという指摘も、日常にそのまま持ち帰れます。 「ニュースを見ても、自分の中で消化できないまま終わりがち」という人には、とくに刺さる本だと思います。自分が立っている場所を、もう少し広い地図の中に置き直したいときにおすすめです。

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