
老いの品格 品よく、賢く、おもしろく (PHP新書)
和田 秀樹
PHP研究所 / 2022-05
この本について
年齢を重ねるほど、「このまま歳を取ったらどうなるんだろう」とふと不安が出てきます。大らかになれるどころか、気づけば些細なことでイラッとしたり、できないことが増えて落ち込んだり。自分でも扱いきれない変化に、戸惑う瞬間ってありますよね。 この本は、そんなモヤモヤに対して「老いは放っておけば勝手に品よく進むわけじゃない」という前提から話が始まります。大らかさも、品格も、実は“意識して身につける態度”なんだと示してくれるのがまず救いでした。たとえば、知識を蓄えるだけでなく、自分の言葉として整理して誰かと話すこと。それが認知機能のためにも、生き方のためにも効くという指摘は、日々の小さな行動に落としやすいと思います。また「できなくなることを恐れるのではなく、できることをどう活かすか」という視点は、老いへの漠然とした不安を少し現実的な方向に戻してくれます。 全体を通して、老いを明るく美化するわけでもなく、「いつか歩けなくなる」「いつかは頼る必要が出てくる」といった現実もそのまま書かれています。ただ、その上でどう振る舞えば自分らしくいられるかを考える余白がある。そこが読者に刺さっている理由だと思います。 「歳を取った先の自分像がぼやけてきたな」と感じている人に静かに届く一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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