
<自己愛>と<依存>の精神分析 コフート心理学入門 (PHP新書)
和田 秀樹
PHP研究所 / 2002-03-15
この本について
人との距離感がよくわからなくなるときってありませんか。頼りたいのに重くなりそうで怖い、逆に距離をあけすぎてしまう。頭では「自立しなきゃ」と思っていても、心のほうはついてこないままでもやもやすることがあります。自分の中の弱さをどう扱えばいいのか、うまく言葉にできないまま抱えている人は多い気がします。 この本は、そんな「うまく頼れない感じ」や「人とのつながりで揺れる感じ」を、コフートの自己心理学という視点から丁寧に言語化してくれます。自己愛には相手が必要だという話や、ほめてほしいときにほめてくれる存在をどう心の中で育てていくかといった説明は、抽象論ではなく、日常の人間関係の中にそのまま落とし込める内容でした。また、満たされなかった自己愛がそのまま残るとしんどくなるという指摘は、自分の反応のクセを振り返るきっかけにもなります。 読むと、「弱さがあること」そのものが問題なのではなく、どう扱えば楽になるのかが少しずつ見えてきます。自立だけをゴールにしないという考え方も、個人的にはかなり救われました。こんな人に刺さる本です。頼りたい気持ちをうまく表現できずに、ひとりで抱え込みがちな人。自分の感じていることを、いったん安全な場所で言葉にしてみたい人に。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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