
勝ち残るためのリテールDX――トライアルグループが挑む新・流通革命
永田 久男 and 大浦 芳久
この本について
店舗のデジタル化って、どこから手をつければいいのか分からないまま時間だけが過ぎていく感覚がありますよね。外部に丸投げしてもうまくいかないし、かといって社内にITの専門家が十分いるわけでもない。現場の温度とシステムの理屈がまったく噛み合わず、「結局だれが全体をつなぐんだろう」とモヤモヤだけが残ることも多いと思います。 この本を読んで感じたのは、そんな迷いに対して“目線を整える”役割を果たしてくれるところです。トライアルが執念のように「自分たちでつくる」と言い続けてきた理由や、店舗にある旧来設備をそのまま活かすレトロフィットの発想を知ると、DXの入口は必ずしも大掛かりな刷新ではないと分かります。また、現場・IT・戦略をつなぐ人材がいないと始まらない、という指摘は痛いほど現実的で、組織をどう動かすかの手触りまで見えてきます。 とくに、購買のすぐそばでデータを取るという考え方は、机上の分析に終わりがちな日常に小さな反省をくれます。粗いデータで大きな判断をしようとしていたな、と。正確なデータを集める意味が、ようやく腑に落ちました。 店舗起点でDXを考え直したい人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
読書の順序
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