運動の神話 下

運動の神話 下

ダニエル E リーバーマン and 中里 京子

累計読者数9
平均ハイライト数 15件/人
star総合評価 54/100
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この本について

運動について考えるたびに、「結局どれくらいやればいいのか」「頑張りすぎたら逆効果なのか」といったモヤモヤがつきまといます。運動が体にいいのはわかっているのに、義務感だけが先に立つというか、正解を探しては空振りする感じが続いていました。 この本は、そんな迷いを一度フラットにしてくれました。激しい運動をめぐる“都合のいい解釈”がどれだけ雑なデータから生まれていたのかを淡々と示したり、人間がそもそも「必要なときだけ動くように進化した」ことを根拠から説明してくれたりするので、自分の怠さや腰が重くなる理由を責めすぎなくて済みます。歩行がどれほど効率的か、非工業化社会では高齢になっても歩行速度が落ちにくいことなど、具体的な研究やエピソードが続くので、運動を「やらなきゃ」ではなく「こういう形なら続けられそう」に変換できる感覚がありました。 「運動を避けてしまう自分を責めがちな人」、あるいは「何をどこまでやればいいのか迷い続けている人」に静かに効く本だと思います。無理を押しつけてこないのに、気づいたら日々の動き方のハードルが少し下がっている、そんな一冊でした。

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