
成功は一日で捨て去れ(新潮文庫)
柳井正
新潮社 / 2012-04-01
この本について
仕事をしていると、「なんでこんなに会議ばかりなんだろう」「お客さんの方を向くって、結局どういうことなんだろう」といったモヤモヤを抱える瞬間があると思います。自分なりに頑張っているのに、会社全体がどこを目指しているのかよく分からない。現場の感覚と組織の動きがズレている気がする。そういう違和感って、意外と誰も言語化してくれません。 柳井さんの『成功は一日で捨て去れ』は、そのズレを直視させてくれる一冊でした。抜粋にもあるように、現場に立ち返ることの大切さや、組織が「仕事のつながり」で成り立つべきだという指摘は、頭では分かっていても、日常の中でつい置き去りにしてしまう部分です。また、小さな成功ほど執着してしまう自分に気づかされるところもあり、「変えないといけないのは、自分の“見に行く姿勢”なんだな」と腹落ちしました。危機感を煽るというより、淡々と「実際どう動いているかを自分の目で確かめよう」と言われている感じで、妙に背筋が伸びます。 会社の仕組みに振り回されている気がする人や、「役割は果たしているのに、本来の目的に向かえている実感がない」と感じている人には、特にしっくりくると思います。読んで劇的に何かが変わるというより、自分の仕事を現場目線で見直すきっかけを静かにくれる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの94%が集中しています。
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