
弘兼流 60歳から、好きに生きてみないか――肩の力を抜いて、人生をリセットしよう! (三笠書房 電子書籍)
弘兼 憲史
三笠書房 / 2022-12-15
この本について
60代に入ったあたりで、「この先どうやって働けばいいのか」「家族との距離感がよくわからない」「時間はあるはずなのに、うまく使えていない気がする」みたいな、言語化しづらいモヤモヤが積み重なってくることがあります。若いころと同じ力技では進めないし、かといって急に“悟れる”わけでもない。その微妙な揺らぎに向き合うのって、意外と難しいんですよね。 この本がよかったのは、60代を「なにかを失っていく時期」として描かないところでした。むしろ生活の手綱をゆるめつつ、自分の時間や関係性を再配置していくフェーズとして扱っている。たとえば、人の話を最後まで聞けない自分に気づくこととか、夫婦や親子でも“わかってくれるはず”を手放して「ありがとう」を増やすこととか、部屋を持ち直して自分の生活動線をつくり直すこととか。どれも大げさな改革ではなく、現実の生活の中で効いてくる視点ばかりです。お金の不安が尽きないという正直な話も、逆に肩の力が抜けました。 あと印象的だったのは、「60代には若い人より“時間”がある」という発想の転換。覚えが遅くなったと悩むより、のんびり学べる楽しさに目を向ける。働くことも “稼ぐため” から “居場所の確保” に変わっていく。こういう視点のシフトが、読みながらじわじわと効いてきます。 自分のこれからを「縮む方向」で考えてしまいがちな人に、とくに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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