
稲盛和夫 明日からすぐ役立つ15の言葉――一言、一言が効く!
大田 嘉仁
三笠書房 / 2023-01-05
この本について
仕事で人を動かす立場になると、「どこまで口を出していいのか」「厳しくすると嫌われるんじゃないか」「でも放っておくと育たないし…」と、毎日ちょっとした迷いがつきまといます。私もずっと、このバランス感覚でぐらついていました。 この本に出てくる稲盛さんの言葉は、派手ではないのに、こうした日々の迷いにじわっと効いてきます。たとえば、「部下をかばうから、部下が育たない」という一言。責任を取るのが上司の役目だと信じていた私には痛かったのですが、確かに“守る”ことと“甘やかす”ことの線引きを曖昧にしていた自分に気づかされました。また、「自分が正しいかではなく、何が正しいかを考える」という姿勢は、議論でつい感情が先に立ってしまう癖を落ち着かせてくれます。さらに印象に残ったのは、「怖がりだから準備ができる」という捉え方。慎重さを“弱さ”として扱っていた自分には、かなり視点が変わる言葉でした。 この本は、稲盛哲学を持ち上げすぎるわけでもなく、現場でつまずく人間のリアルな悩みに寄り添う距離感があります。読み終わったあとに、「じゃあ明日どんな行動を変えられるか」が自然と浮かび上がってくるのが、この本の良いところだと思います。 リーダーとしての迷いが積もってきた人、部下との関わり方に正解が見えない人には、かなり刺さるはずです。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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