
スマホはどこまで脳を壊すか (朝日新書)
榊 浩平 and 川島 隆太
朝日新聞出版 / 2023-02-13
この本について
スマホを触りながら仕事して、気づいたら何ひとつ進んでいない日ってありませんか。自分でも「集中力が落ちたのかな」と思いつつ、原因がよくわからずモヤモヤしていました。そんなときに読んだのがこの本で、単なる“スマホは悪”みたいな話ではなく、前頭前野や睡眠のデータをもとに、いま自分の脳で何が起きているのかを落ち着いて説明してくれます。 特に刺さったのは、マルチタスクに強いわけではなく「スマホで細切れの注意に慣れすぎて、本来の処理能力が下がっているだけかもしれない」という視点でした。あと、オンラインの会話では脳のリズムが同期せず、実は一人でぼんやりしているときと同じ状態になっているという話も、対人関係の疲れの理由として腑に落ちました。さらに、睡眠と海馬の関係や、子どもの学力にスマホ使用が直接影響しているというデータは、自分の生活を見直すきっかけにもなりました。 スマホを捨てようという極端な話ではなく、「どこをデジタルに任せて、どこを自分の脳でやるか」を現実的に考えるための本だと思います。スマホとの距離感にずっと違和感がある人には、静かに効いてくる一冊です。
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