
50歳からのごきげんひとり旅 (よんたび文庫)
山脇りこ
この本について
ひとりで旅に出たい気持ちはあるのに、実際に計画しようとすると腰が重くなることってありませんか。行きたい場所も店も何となく頭にあるのに、現地で迷ったり、店選びで失敗したりするのが怖くて、一歩が踏み出しにくい。僕自身もそうで、年齢を重ねるほど「ちゃんとしなきゃ」が邪魔をしていました。 この本は、その固さをゆるくほどいてくれる感じがあります。たとえば、気になる場所をGoogleマップに保存しておけば、散歩中に「近くに行きたい場所あるよ」と教えてくれる、という著者の実体験。行程を完璧にしなくても、歩きながら拾っていけばいいんだな、と肩の力が抜けます。京都で一人でも入りやすいごはん処や、海外ひとり旅の持ち物リストなど、実用的な話も多いのですが、それ以上に印象に残るのは「好奇心を持ち続けることが、年齢を重ねる力になる」と語られる場面でした。知らないものに手を伸ばすこと自体が、旅であり、生き方そのものなんだと思わされます。 そして、著者が古い列車や仏像に心を動かされたように、自分が何にときめくのかを丁寧に拾う旅は、ひとりだからこそできるものなんですよね。無理にテンションを上げるのではなく、不機嫌になりそうなことを避け、ごきげんを貯金していく。そのペース感に救われる人は多いはずです。 年齢に縛られず、ひとり時間をもう少し自由に楽しみたい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの41%が集中しています。
読書の順序
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