
再考 ファスト風土化する日本~変貌する地方と郊外の未来~ (光文社新書)
三浦 展
この本について
郊外に暮らしていると、便利さはあるのにどこか「自分の物語が薄い」と感じる瞬間がありませんか。チェーン店は多いのに、なにもないように思えてしまうあの感覚です。私自身も、仕事帰りに無意識でショッピングモールに流れ込みながら、「これって本当に自分の選択なんだろうか」とモヤっとしていました。 『再考 ファスト風土化する日本』が面白いのは、こうしたモヤモヤを「個人の弱さ」ではなく、国土全体の変化として見せてくれるところです。例えば、私たちの眼差しが近視眼的になり、景色を“遠く”で捉える力が落ちていること。あるいは、便利な暮らしそのものを否定するのではなく、そこから自分で「ファスト」と「スロー」を切り替えるギアを持てるかどうかが大事だという視点。このあたり、読者の方が抜粋で止めていた部分に強く出ている気がします。 また、この本は「ファスト風土=悪」と決めつけていません。トイザらスでおもちゃを買ってもらって喜ぶ子どもたちの風景だって、そこに住む人にとっての大事な記憶になる。だからこそ、便利さを前提にしつつ、その外側でローカルな関係やコミュニティをどう育てるかを考える余地があるんだ、と静かに示してくれます。 郊外や地方での暮らしに“どこか引っかかり”を抱えている人。あるいは、自分の生活に「ちょうどいい速度」をつくりたいと思っている人に、すっと寄り添ってくれる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの61%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




