
仮説とデータをつなぐ思考法 DATA INFORMED
田中 耕比古
SBクリエイティブ / 20231003
この本について
データ活用の話になると、「結局、分析を覚えないとダメなのかな…」と肩が重くなることがあると思います。現場の感覚はあるのに、数字にどうつなげればいいのか分からないまま会議だけが増えていく。自分の勘は古くなっていないか、でも全部をAI任せにするのも違う気がする。そんなモヤモヤに寄り添ってくれるのが、この本でした。 著者が繰り返し伝えてくれるのは、データに強い人になるより先に、「ビジネスの現場で何を知りたいのか」を言語化できる人になることの大事さです。いきなりSQLに飛び込む必要はなくて、まずは自分の仮説を持ち、それをデータで確かめていく。その積み重ねで、曖昧な勘が“カタい仮説”に育っていく流れがすごく腑に落ちました。また、分析を外注しても結局は自社で判断し続けるしかない、という指摘も現実的で、データとビジネスの間に立つ役割の重さを改めて感じます。 読みながら、「自分の仕事で本当に知りたい事実って何だろう」と手が止まる場面が多かったです。良い質問を投げれば、AIでも人でも応えてくれる。だからこそ、判断する側としての筋力を鍛える必要がある。そんな地に足のついた視点が、この本にはあります。 特に、現場感覚を保ったままデータの活かし方を探したいミドル層には、静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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