
心のゾウを動かす方法
竹林 正樹
この本について
気持ちはあるのに動けない時ってありますよね。明日の自分に丸投げしてしまったり、ちょっとした面倒に負けたり、頭では「やった方がいい」と分かっているのに体がついていかない。僕もずっとその繰り返しで、意思が弱いだけなのかと落ち込むこともありました。 この本は、そんな停滞の原因を「意思」ではなく「心の象と象使い」という仕組みで説明してくれます。読んでみて一番救われたのは、行動できない理由が怠けや性格ではなく、象の習性がそうさせているだけ、という視点でした。象はとにかく面倒くさがりで、少しの違和感でも行動を止めるし、将来の自分は他人だと思っている。その前提で見ていくと、行動できない場面の説明がつき、対策の糸口も見えてきます。 たとえば、正しい情報だけでは象は動かないこと。だから「頑張る」よりも、象が嫌がる要因を取り除く環境づくりのほうが効くこと。あるいは、象使い(理性)はすぐ疲れるので、毎日フル稼働させるのではなく、使う場面を決めておくこと。このあたりが、自分の生活にそのまま使える感覚でした。 意思の弱さを自分のせいにしがちな人や、仕事で「動いてもらう」関わりが多い人には特に刺さると思います。自分を責める前に、まず象の習性を観察する。この一歩だけでもだいぶ楽になる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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