
「できる人事」と「ダメ人事」の習慣
曽和 利光
明日香出版社 / 2014-06-16
この本について
人事の仕事って、数字では測りきれないことが多いのに、現場からは「即戦力がほしい」、経営からは「間違えない採用を」と言われて、どこに軸を置けばいいのか迷う瞬間が多くないでしょうか。研修を作っても「それって意味あるの?」と言われたり、面接も結局“雰囲気”で判断している気がして、なんとなく自信が持てないまま日々が流れていく。僕自身、人を見る仕事をしているのに、自分の目が合っているのか不安になる時期が長くありました。 この本が効くのは、そういう“もやっとした迷い”の部分です。特に刺さるのは、「能力は習慣の束」「育成の主戦場は日々の仕事」という視点で、研修や配属の意味づけがガラッと変わるところ。単発の施策ではなく、反復させる仕組みをどう作るかを考えるようになると、やることが急に具体的になります。そして、面接で「その人の過去の行動」と「困難に直面したときの判断」を丁寧に聞くことの重要性が語られていて、“人を見る”ことの輪郭がはっきりしてくる感覚があります。さらに、「その仕事が一番できる人」より「その仕事で一番伸びる人」を配置するという考え方は、現場からの要求に振り回されがちな人ほど救われるはずです。 人事として自分の軸を持ちたいけれど、どこから見直せばいいかわからない。そんな人に静かに刺さる一冊だと思います。
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