
組織が変われない3つの理由
西田徹 and 山碕学
日本能率協会マネジメントセンター / 2023-12-27
この本について
組織の方針がコロコロ変わったり、トップの言うことが「正しいのは分かるけど腹に落ちない」という瞬間、けっこうありますよね。現場をまとめる立場だと、メンバーの温度差もあって、気づけば自分自身も「どう動けばいいんだろう」と迷子になる。僕もよくそこで立ち止まります。 この本が面白いのは、「戦略が実行されない理由」をミドルの怠慢でもトップの力不足でもなく、もっと構造的な“ズレ”として扱っているところです。たとえば、外から降ってきた戦略では人は動かないこと。内発的動機づけには時間がかかるのに、経営側がスピードを求めすぎて逆に対話が浅くなること。さらに、部署間の対立が悪意ではなく、外部環境と業務プロセスの不一致から生まれていること。どれも自分の現場を思い出すと、心当たりだらけでした。 ただ、この本は「こうすれば変わる」と強く言い切りません。むしろ、ミドルが自分の言葉で戦略を語れるようになるまでの長い時間や、組織文化そのものが自己増強するという現実を、淡々と直視させてきます。そのうえで、対立を避けないこと、メンバーの内発性に賭けること、高い立場の人が初期サポートを丁寧に行うことなど、現場でじわっと効いてくる視点が多いです。 組織の変わらなさに疲れつつ、「それでも何かを前に進めたい」と感じている人に、かなり刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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