
マーケティング・インタビュー―問題解決のヒントを「聞き出す」技術
上野 啓子
東洋経済新報社 / 2004-08-12
この本について
仕事でユーザーインタビューをしていて、「聞いているのに、本音まで届かないな…」と感じることがよくあります。表面的な理由は返ってくるのに、決め手や迷いの部分に触れられないまま終わってしまう、あの物足りなさです。相手が論理的に整えた“公の理由”だけを話している気がして、自分の聞き方が悪いのかと落ち込むこともありました。 この本は、そのモヤモヤにかなり実用的に踏み込んでくれます。たとえば「なぜ買ったのか」とストレートに聞くほど相手は整った答えを探し始める、という指摘。そこから一歩ずらして、迷いや葛藤といった“揺れ”に触れる聞き方へ導いてくれるおかげで、相手の心の動きを具体的にすくい上げるイメージがつきました。また、一般論に逃げさせないために「あなた自身はどう感じたか」を聞く重要性や、抽象語をそのまま受け取らず「どの辺が?」と具体に分解していく姿勢も、読むほど腑に落ちます。感情ベネフィットを丁寧に探るプロセスは、マーケの場面以外でもそのまま使えそうでした。 表情・声色など非言語の情報をどう扱うかにも触れられていて、インタビューを「当て勘」ではなく再現性のある技術として組み立てたい人には特に刺さると思います。相手の言葉を信じすぎず、疑いすぎず、そのあいだを探る感じが今の自分にはちょうどよかったです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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