
フランクフルト学派 ホルクハイマー、アドルノから21世紀の「批判理論」へ (中公新書)
細見和之
この本について
日々ニュースを見たり、人と話したりする中で、「自分が見ている社会って、どこまで“自分の意見”なんだろう」とふと不安になることがあります。何かに流されている気もするし、一方で自分の感覚だけを信じるのも心もとない。そんな揺れの中でこの本を読んだとき、社会に対して抱えていたモヤモヤの“奥行き”みたいなものがやっと見えた気がしました。 この本が効くのは、まず「社会が私たちの思考そのものをどう形作っているのか」をとても丁寧にほどいてくれるところです。カントの“構想力”を社会の働きとして読み替えるホルクハイマーの話は、主体がどこまで自分で、どこから社会なのかという問いにひとつの足場を与えてくれます。さらに、ベンヤミンの「歴史は編集可能である」という視点は、過去の意味は固定されていないし、いまの態度によって書き換えうるのだという小さな希望を残してくれます。そして、アドルノの“同一化の暴力”の指摘に触れると、なぜ自分が日常の中で息苦しさを覚えるのか、その構造を外側から眺められるようになります。 こういう話にピンと来るのは、「社会に飲まれたくはないけど、単なる反発で終わりたくもない人」だと思います。理論を難解な抽象論として楽しむというより、現実の違和感の説明書として読みたい人にはすごく合うはずです。読んでいて軽くはないけれど、視界がぱっと変わる瞬間が何度かありました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




