
本質を突き詰め、考え抜く 哲学思考
吉田幸司
かんき出版 / 2023-11-08
この本について
仕事でも日常でも、「この判断ってそもそも何を前提にしてるんだろう」と急に立ち止まることが増えました。プロジェクトの目的や、自分のWillやMustを整理しようとしても、逆に息苦しくなる瞬間があるんですよね。考えすぎなのか、考え足りないのか、その間でずっと揺れているような感覚です。 この本は、そういうモヤモヤに“答え”を与えるというより、別の角度から灯りを足してくれる感じがありました。合理的に理由を積み上げていくのに、その先で出会うのがむしろ非合理だったり、チームでも個人でも「そもそも何を意味してるんだっけ?」と問い直す余白こそが創造性につながる、という視点に救われました。また、Will/Can/Mustに押しつぶされがちな今の働き方に対して、「かもしれない」という揺れを許す姿勢が、思っていた以上に呼吸を楽にしてくれます。さらに、組織が人を“データとしての分人”で扱ってしまう危うさや、匿名のつながりに埋もれて自分が希薄になる感覚など、現場で薄々感じていた問題を言語化してくれる箇所が多いです。 自分やチームの思考が固まってきたと感じる人、あるいは「正しさ」に縛られて動けなくなるタイプの人には、特に刺さると思います。哲学と聞くと身構えますが、ここで扱われている問いは、むしろいまの働き方のリアルに直結していて、読んだあとに少しだけ視界が広がる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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