
「課題発見」の究極ツール 哲学シンキング 「1つの問い」が「100の成果」に直結する
吉田幸司
この本について
会議で話が噛み合わないとか、相手の本音がどこにあるのか掴めないまま時間だけが過ぎる瞬間ってありませんか。自分なりに整理して話しているつもりでも、相手の言葉をどう扱えばいいのか迷ってしまう。僕もずっとここでつまずいていました。 この本が面白いのは、「説得力のある言葉」をつくる前に、まずは相手の話が一貫するよう整理するところから始めると言い切っているところです。いきなり答えを求めるのではなく、相手が自発的に言葉を発するまで待ち、問いを重ねながら一緒に探っていく。そのプロセスの中で、相手の確信を少し揺らしたり、極端な状況を仮定して考えてもらったりして、思い込みを外していくんですね。読んでいて、「あ、これなら無理にファシリテーションしなくても、人の考えが自然と深まるんだな」と腑に落ちました。 また、問いを出しっぱなしにせず、最後に「この議論ではAとBが出た」と具体的に振り返ることで、初めて本質的な課題が見えてくるという話が印象的でした。文字にまとめないことで記憶を手放さず、自分ごととして考え続ける仕組みも、実際の会議でやってみたいと思えるリアルさがあります。 「結論を出す前に、まず問いの質を整えたい人」にとって、この本はかなり役に立つと思います。僕自身、相手の言葉を“待つ”だけでこんなに対話が変わるのか、と何度も思わされました。
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