
「起業参謀」の戦略書――スタートアップを成功に導く「5つの眼」と23のフレームワーク
田所 雅之
ダイヤモンド社 / 2024-01-30
この本について
新規事業のアイデアを考えるたびに、「これ本当にいけるのかな…?」と手が止まることがよくあります。自分の思い込みなのか、顧客の声なのか、何を基準に判断すればいいのかが曖昧なまま走ってしまって、結局どこで間違えたのかすら分からなくなる。僕自身、このモヤモヤをずっと抱えてきました。 田所雅之さんの『「起業参謀」の戦略書』は、その“判断の軸”を現実的な形で持たせてくれる本でした。たとえば、起業家がハマりがちなバイアスを分解して「今どの視点に偏っているのか」を見極められるようになるところ。さらに、因数分解質問やそもそも質問など、思考を深掘りする“質問の使い方”が具体的で、実際の議論にそのまま持ち込めるのがありがたい。RPGのように、ユーザーが自然とレベルアップしていけるUXの設計例も、机上の空論ではなく手触りがある説明でした。 特に刺さったのは、プロとは「失敗を体系化して見立てに落とせる人」という定義。成功体験ではなく“失敗の構造化”に価値があるという視点は、日々の検証のやり方を静かに変えてくれます。 アイデアに自信が持てなくて足踏みしている人、あるいは「とりあえず動いているけど、どこを見て改善すればいいのか分からない」という人にとても合う一冊だと思います。
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