
Science Fictions あなたが知らない科学の真実
スチュアート・リッチー and 矢羽野 薫
ダイヤモンド社 / 2024-01-30
この本について
研究ってもっと堅牢で、論文に書いてあることは基本的に「そうなんだろう」と思い込んでしまいがちですよね。仕事でも生活でも、数字や“それっぽい根拠”を前にすると、どこまで信じていいのか急に自信がなくなることがあります。自分の判断が揺らぐ感じ、よくわかります。 『Science Fictions』は、そんなモヤモヤに対して、科学の「弱さ」を突きつけてくる本です。ただし悲観的になるためではなく、科学の現場で実際に何が起きているのか、その現実を知ることで、むしろ自分の判断の軸が少し強くなる感じがありました。たとえば、再現できない研究がなぜ生まれるのか、論文だけでは手順が再現できない理由、研究者のキャリアが結論に影響してしまう構造など、抜粋の通り“人間くささ”を避けられない仕組みが丁寧に描かれています。数字が正しそうに見えるのは当たり前で、むしろどうズレうるのかを知っておくほうが、日々の判断に落ち着きが出る気がします。 特に「論文は面白い結果ほど採用されやすい」「再現に成功しても効果は過大評価されがち」という話は、仕事でデータを見るときにもそのまま使えました。派手さよりも、どのくらい“再現可能な話”なのかを気にする癖がつく一冊です。 数字や研究に触れるたびに「ほんとに信じていいのかな」と迷う人に刺さると思います。
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