
世にもあいまいなことばの秘密 (ちくまプリマー新書)
川添愛
この本について
仕事でも日常でも、「え、そういう意味じゃなかったんだけど…」みたいなすれ違いが地味に積み重なることがあります。自分では丁寧に話したつもりでも、相手にはまったく別の解釈で届いていたりして、あとからじわっと落ち込むやつです。僕自身、文章を書く仕事が多いわりに、説明の順番や省略のクセで誤解を生むことがあって、ずっとモヤモヤしていました。 この本は、そんな曖昧さそのものを「なくす」のではなく、「どんなときに誤解が起きやすいか」を具体的に見せてくれます。たとえば、同じ語句でも置く場所ひとつで意味が変わる話や、「大丈夫です」のような短い言い方が想像以上に解釈の幅を生むこと。あるいは、相手が次を予測しやすい形に言い換えるだけで、コミュニケーションのストレスがぐっと減ること。どれも小手先ではなくて、日々の会話にそのまま持ち込める視点でした。 派手な処方箋があるわけじゃないけれど、「一文に詰め込みすぎない」「重要なことは先に言う」といった地に足のついた工夫を積み重ねるだけで、やり取りが驚くほど滑らかになります。曖昧さは完全には消えないけれど、その揺れ幅と付き合うコツがつかめる感じです。 相手との会話で「なんでこんなすれ違うんだろう」と静かに悩むタイプの人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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