
肉ビジネス
小池克臣
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2024-02-26
この本について
肉が好きでも、「結局どれを選べばいいのか」「店で食べる味を家で再現できない」「そもそも何を知らないのかが分からない」というもやつき、けっこう根強いと思います。ぼくも同じで、なんとなく部位や焼き方を覚えては失敗して、結局いつもの買い方に戻る…その繰り返しでした。 『肉ビジネス』は、その曖昧なモヤモヤをほどくための“背景の知識”が、とにかく丁寧でした。たとえば、牛肉にちゃんと旬があること。12月の肉が一番おいしい理由が、単なる気分ではなく、生産のサイクルと脂の状態にあることを知ると、買うタイミングが変わります。また、CAS冷凍や過冷却の説明を読むと、冷凍=味が落ちるという思い込みが揺らぎ、家での保存や解凍の仕方を見直すきっかけになります。さらに、和牛の血統や水質、牧草まで含めた「土地の味」の話は、ブランド名だけで選ぶのをやめようと思わせてくれました。表面の色だけを見て焼いていた薄切り肉の火入れも、この本を読んでからは全然違うアプローチになりました。 肉をもっと楽しみたいのに、結局いつも同じルーティンに落ち着いてしまう人には、じわっと効く一冊だと思います。知識を足すためというより、「どう考えれば迷わなくなるか」に寄り添ってくれる本でした。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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