
すごい思考ツール 壁を突破するための〈100の方程式〉 (文春e-book)
小西 利行
文藝春秋 / 2024-07-25
この本について
仕事のアイデアづくりで「何をどう見ればいいのか分からないまま手が止まる」ときがあります。相手の立場に立てと言われても難しいし、奇抜さを狙うとスベる。かといって、当たり前の延長では面白くならない。この本を読んでいて、あの行き場のないモヤモヤに名前がついたような感覚がありました。 著者が繰り返し示しているのは、変わったことを狙うのではなく、「違和感」から入るという姿勢です。サウナを分解して流行のエッセンスを拾う話や、はなまるうどんの「期限切れクーポン大復活祭」のように、既存のルールを一度ひっくり返してみる話は、読みながら自分の仕事にも置き換えやすい。自分の手元にある「不満」と「いいな」をかけ合わせるだけで一歩進めるんだ、と気持ちが軽くなりました。 特に、世阿弥の「離見の見」の話は腑に落ちました。相手目線を完璧に想像しようと苦しむのではなく、いくつかの視点を行き来しながら観客としての自分を見る。そのくらいの距離感なら、日々の仕事にも持ち込める実感があります。 奇抜さよりも、現場の違和感を静かに拾える人に刺さる本です。自分の中の「これでいいのか」という小さな不安を、次の一歩につなげたいときにちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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