
グローバルサウスの逆襲 (文春新書)
池上 彰、佐藤 優
文藝春秋 / 2024-04-19
この本について
国際ニュースを追っていても、結局どこがどうつながっているのか分からず、ただ不安だけが積もっていくことってありますよね。自分の生活とは遠い話に見えて、実は身近な価値観や仕事の判断にも影響している気がする。でも、その“つながり方”を言葉にできないまま流されてしまう。僕自身ずっとそんなモヤモヤを抱えていました。 この本は、いま世界で起きていることを「グローバルサウス」という軸で見直すことで、その混乱に輪郭を与えてくれました。たとえば、トランプの「アメリカ・ファースト」が途上国的な価値観と地続きだと説明されると、国内政治と国際情勢が急に一本の線でつながる感覚があります。イスラエル・ガザの話でも、宗教や価値観の違いだけでなく、指導者の動機や市民社会の崩れ方といった“現実的な要因”が積み重なって事態が動いていることが丁寧に描かれていて、単純化したニュースだけでは見えない部分が掴めます。また、日本の外交がなぜ「頼りない内政」と対照的に評価されるのか、といった身近な疑問にも実務の視点で触れられていて、国の動きが少し読みやすくなりました。 世界がどこへ向かっているのか分からず不安な人、ニュースを追うたびに「結局どう判断すればいいのか」と立ち止まってしまう人には静かに刺さる一冊だと思います。
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