
働くということ 「能力主義」を超えて (集英社新書)
勅使川原真衣
集英社 / 2024-06-17
この本について
職場で「あの人、ちょっと変わってるよね」と誰かが評される場面って、実は自分もどこかでモヤっとしながら流してしまうことがあります。組織の空気や“評価”の言葉って、いつの間にか正しさを帯びたように振る舞うので、自分の感じている違和感のほうが間違っている気さえしてきます。でも本当にそうなんでしょうか。 『働くということ 「能力主義」を超えて』は、そのモヤモヤを丁寧に解きほぐしてくれる一冊でした。誰かを「変わっている」と片付ける前に、そもそも組織側もクセが強い存在なんじゃないか、という視点を提示してくれるのがまず効きます。また、能力という曖昧な物差しに人を乗せて序列をつける構造そのものが、仕事の協働性とそぐわないことを示してくれるのも大きい。さらに、「よい組織」は「よい個人」の総和ではなく、噛み合い方そのものが重要だという考え方は、自分の立ち位置を見直すうえでだいぶ救われました。 綺麗ごとではなく、現場の“ややこしさ”を前提に語ってくれるので、肩に力が入った自己責任論から一歩離れたい人に向いています。特に、誰かと働くことに疲れたり、自分の評価に振り回されがちな人には静かに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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