
戦略論と科学思考の教科書: チームで創るデータ駆動イノベーション
吉田 裕介
この本について
データを見ても腹落ちしない瞬間ってありますよね。数字は揃っているのに動けないとか、理屈は理解しているのに判断に自信が持てないとか。自分の中の直感と理論が噛み合わないまま仕事を回していると、どこかモヤっとしてしまう。でも現場では、待ってくれずに決めなきゃいけない場面が続く。僕もずっとそこに悩んでいました。 この本が面白いのは、「理論をどう現実の行動に変換するか」という地に足のついた話から始まり、暗黙知と形式知をどう統合するか、そして仮説思考で“十分に良い解”をどう積み上げるか、という実務に直結する視点がそろっているところです。たとえば、最適解を追いすぎて動けなくなる自分に、サイモンの「有界合理性」の考え方が、ちょっと肩の力を抜かせてくれる。それに、エジソンやGEの例にあるように、反証しながら小さく進む方が結果として速い、という感覚も仕事にそのまま持ち込めます。 読んでいて感じたのは、これは“データを見る人”だけの本じゃないということです。変化が激しい環境で、判断の精度とスピードの両立に悩む人には特に刺さると思います。自分の思考のクセに気づきつつ、次の一手を現実的に動かせるようになる。そんな読書体験でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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