
伝えるための準備学(ひろのぶと株式会社)
古館伊知郎
順文社 / 2024-07
この本について
仕事でも日常でも、準備の段階でつまずいて「結局なにをどこまでやればいいんだろう」と悩むこと、僕はしょっちゅうあります。いざ本番になると、用意したはずのことが頭から飛んでいく感じもあるし、逆に準備ばかり増えて身動きが取れなくなることもある。そんなモヤモヤに、この本はけっこう効きました。 古館伊知郎さんの言う「用意」と「準備」を分ける考え方は、自分の手元の混乱に風穴を開けてくれます。まず徹底的に集めて、手を動かして、飽きるまで触り倒す。そこから削っていく段階に入ると、自然と「自分が何を伝えたいのか」の芯が残る。読者が抜粋している“あえて乱雑に扱って沈澱物をつくる”という姿勢は、効率とは真逆だけど、結局いちばん記憶に残る準備になるんだと妙に腑に落ちました。 そして、本番直前には準備すら手放して「だいたいこういうことを伝えたい」だけを握る、という話。これは救いでした。完璧に整えるより、最悪の本番を想像して乗り越えておくほうが、現実の本番がラクになる。準備をしながらすでに未来を生きている、という視点も、焦りが薄まる感覚があります。 効率より“ムラムラ”や違和感を大事にしたい人、準備で自分を追い込みがちな人には刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
読書の順序
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