
夢が覚めるまで (ストレートエッジ)
三秋縋、loundraw
ストレートエッジ
この本について
過去の出来事をふと思い出しては、あのときの気持ちまで一緒に蘇ってきて、なんとなく前に進みにくくなることってありますよね。人に言うほどでもないけれど、自分の中ではずっと残っている後悔や引っかかり。忘れられないことが多いほど、生きづらさも増える気がして、どう扱えばいいのか悩む人は多いと思います。 『夢が覚めるまで』を読んで感じたのは、「忘れられない自分」そのものに、少しだけ別の角度を与えてくれる物語だということです。たとえば、記憶力が高いのは裏を返せば“忘れにくい”というだけの話だと気づいたとき、欠点だと思っていた自分の特性を、ただ事実として置いておけるようになります。また、作中の面接官の言葉のように、「人は忘れるから生きていける」という視点に触れると、今の自分が抱えている重さも、いつか自然と薄れていくものだと少し信じられるようになる。さらに、挑戦に臆さない登場人物を見ていると、一歩が小さくても進むことそのものが自分を助けるんだと思い出せます。 大げさに人生を変えてくれるわけではないですが、日々のモヤモヤが少し呼吸しやすくなる物語です。過去の感情に足を取られやすい人には、そっと効いてくると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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